筑波大学大学院数理物質科学研究科
筑波大学大学院数理物質科学研究科では、TIA連携大学院の取り組みとして、2013年度より博士前期課程の学生を対象とした下記の3コースを開設しています。本3コースでは、通常の学位(修士)を取るための修了要件とは別にそれぞれのコースにおける修了要件が定められており、修了者にはコースの修了証が授与されます。
TIA連携大学院パワーエレクトロニクスコース
パワーエレクトロニクスとは電気の直流・交流あるいは周波数などの変換を迅速かつ効果的に行う技術であり、従来からの電力工学に加え、近年の半導体を基礎とした電子工学と制御工学が組み合わさった領域です。本コースでは、産業界や研究所をはじめとしたオールジャパン体制により、パワーエレクトロニクス分野の優秀な若手人材を育成します。また、企業との共同研究や人材連携を密にすることで、実践的研究を経験した学生が企業で活躍し、日本の高度なパワーエレクトロニクス技術が継承され、さらに発展する礎とすることを目的としています。
TIA連携大学院ナノエレクトロニクスコース
デバイス動作原理、集積回路の基本プロセス技術、評価技術などを習得します。今後発展するであろう種々のセンサーや物質と集積回路技術を融合させたエレクトロニクスを創出するための基本となる科目が盛り込まれています。修了後は、新規デバイスを考案できる基礎能力が獲得できていることを目指しています。
TIA連携大学院ナノグリーンコース
ナノグリーン物質材料の設計・合成(デバイス製造)・解析の三拍子が揃った、かつ、環境エネルギー技術の広い知識を有する人材を育成します。修了後の進路としては、化学、電気、自動車関連企業など、環境・エネルギーが関わる多様な企業への技術者・研究者としての就職を想定しています。